自己破産のメリット・デメリット

自己破産のメリット・デメリット

Q.多額の借金を抱えていて、とても返済することができません。自己破産を考えていますが、どのようなメリットとデメリットがあるでしょうか。

 

A.自己破産のメリットは、主に次のような点です。

 

裁判所に自己破産を申し立てて免責決定が正式に認められれば、今抱えている借金を返済する義務がなくなります。免責決定は裁判所という国家機関が行う決定なので、免責を受けた債務については、たとえ債権者の一部が何を言ってきても、全く返済する必要はありません。

 

多額の債務を抱えて困っている人にとっては、大変メリットのある方法といえるでしょう。

自己破産のデメリット

自己破産のデメリットには、主に次のような点があります。 もしも一定の財産を保有している人の場合は、その財産を処分して債権者に分配しなければなりません。

 

保有する財産が少額の場合は、裁判所の指示を受けて財産を処分し、債権者に分配をしたのちに、免責決定を受けることができます。

 

もしも保有する財産が多額の場合でも免責決定は受けられるのですが、破産管財人が選任されて、財産の処分や債権者への分配(配当)を行うことになります。

 

この処分が終了するまでに数ヶ月から数年かかる場合もあります。

 

 

また、自己破産決定と免責決定を受けた事実は、住所氏名とともに官報(国が発行する機関紙)に掲載されることになります。

 

自己破産の決定を受けた場合、一定の職業(弁護士などの法律職、会社の役員など)を続けることが出来なくなる、金融業者のブラックリストに掲載される、などの点が挙げられます。

 

借金に保証人がついていた場合、多くの場合は本人が破産申立を行った時点で請求が保証人に行くことになります。保証人も破産申立・免責決定を受けていなければ、保証人の返済義務はなくなりません。

 

破産管財人が選任された場合は、債務や財産状況のチェックのために、郵便物が破産管財人に郵送されることになります。

 

なお、以前からよくいわれる誤解について触れておきます。

 

自己破産の決定を受けたとしても、選挙権・被選挙権がなくなったり、戸籍に記載されることもありません。破産の事実が官報掲載以外に広く公表されるわけでもありません。仕事も、一定の職業以外はこれまでと同じく続けることができます。

 

日常の生活は、全く以前と同じように送ることができるので、この点を心配する必要は全くありません。